【初心者必見】クラウドソーシングサイトの現実と必要な考え方

最近頻繁に投稿を続けております。管理人の清水です。
今回の記事は私の実体験を元に

  • クラウドソーシングサイトで稼いでみた現実
  • クラウドソーシングサイトの価値
  • クラウドソーシングで稼ぐにあたって必要な考え方

みたいな事をお伝えできればと思います。先に言ってしまいますが、「クラウドソーシングサイトで稼ぐって想像より厳しいですよ」という話になると思います。でもそのリスクを負ってでもチャレンジする価値があると思ってるので最後に

  • クラウドソーシングサイトに挑戦して感じた一番のメリット

みたいなお話しもできたらと思ってます。

私の基本スペックは

  • 一応フリーランスエンジニア
  • でも過去に企業でエンジニアとして勤めた経験はない
  • クラウドソーシングサイトを始めたときは実績0の未経験の状態

という前提で読んでくださいね。

そもそもクラウドソーシングサイトとは?

冒頭では知ってて当たり前のように「クラウドソーシングサイト」とか言ってしまいしたが😅、わからない方だって普通にいると思いますので、簡単に意味をご説明します。

クラウドソーシングサイトとは、企業や個人が仕事やプロジェクトをインターネットを使って、不特定多数の人々に依頼するためのサービスです。主に、デザイン、プログラミング、ライティング、翻訳など、専門的なスキルが必要なタスクをアウトソーシング(外部委託)する際に利用されます。

非常に有名なクラウドソーシングサイトを挙げるとランサーズ、クラウドワークス、Upwork、Freelancer、等がありますが日本国内ならランサーズ、クラウドワークスの2強でしょう。

単発の案件から、継続契約や時給制で働く仕事まで多数ある上に、殆どの仕事がリモートで成立するので、「最終的にはリモートで稼げるようになりたい!」と考えている人には最初の登竜門としてぴったりだと思います。

クラウドソーシングサイトの現実

「という事はクラウドソーシングサイトに登録すれば、副業でもガンガン稼げるの?」
と思う方もいるかもしれないので、ここからは私の実体験を元にお伝えします。

無理とは言いません。でも副業とか片手間ではまず不可能です

色々なサイトで紹介されていますが、初心者を含めたクラウドソーシングサイトの平均月収は約4万円~5万円です。ワーカーの稼働時間は正確に測れないので非公開ですが、私の場合クラウドソーシングサイト生活一年目は、寝る時間以外全ての時間をフリーランス活動に注いで、月5万円いくかいかないかでした(正確には始めた当初は月間1万円もいかなくて年度末くらいには月8万円前後の収入ですね)。
勿論私がプログラミング未経験というのもありますし、年齢が年齢なので(52歳)もっと若い人であれば取れていたであろう案件を落としている可能性もりますし、人より劣っている条件だったのは勿論あります。とはいえ少なくとも注ぐエネルギーはクラウドソーシングの案件にフルベットしないとまず無理でしょう

極論を言いますが会社員であれば、会社で案件をバレないようにこなしながら、家でもひたすら案件を制作・・みたいな生活じゃないとクラウドソーシングで稼ぐのは難しいかと思います。

私は会社員時代に貯めたお金を全額太陽光発電にフルベットして、会社辞めるときは残金8万円だったというイカれた人間なので笑、太陽光の収入がそこそこあったのでそれでもやっていけました。そういう裏技がないと中々難しいのではないでしょうか。

クラウドソーシングサイトの本当の価値

「じゃあ未経験じゃなければもっと稼げるの?」と、気になる方もいると思います。これも私の主観ですがぶった切らせていただきます。

経験者はクラウドソーシングではなくフリーランスエージェントに登録して下さい。

その方が何倍も高単価で仕事ができます。ちなみにフリーランスエージェントとは、準委任型の仕事(要は時給〇〇円で週5回8時間勤務みたいな仕事)紹介に特化したサービスです。基本は週5勤務のフルタイムの仕事紹介ですが、本当にスキルがある方なら週3回とか週2回勤務の案件もあると思います。

そうなるといよいよ「クラウドソーシングサイトなんて意味ないじゃん!」という話になってしまうのですが、そんな事はないです。クラウドソーシングサイトは私のような何の技術もない「持たざる人間が実績を積むための修行の場」なのです。デザイナーにしろコーダーにしろ、未経験の人間はそもそもフリーランスエージェントに登録すらできません。その土俵に立つための実績を積む場所がクラウドソーシングサイトなのです。

クラウドソーシングサイトで稼いでる間はひたすら修行と思いましょう。お金が無い方は高単価の怪しいバイトで補填するか、腹くくって会社の仕事をサボりまくって職場で案件こなすか・・みたいな「クラウドソーシングサイトで実績を積み重ねるんだ!」という覚悟を持つ必要があります。「副業で稼いだろ」みたいな考え方では、只々時間の無駄になるのでやめておきましょう。

とはいえ、クラウドソーシングサイトは、案件を発注しているディレクターもズブの素人だったりする事が往々にしてあります。だから会社勤めでは絶対ありえないような重要なことを任せてくれたりもします。私は本来コーディングをする事が仕事なのですが、この修行の場で鍛えに鍛えられてPhotoshop、Illustratorを使ったデザイン構築(勿論専門ではありません)。サーバーへのアップロード、GitHub等がいつの間にか使えるようになりました。
そして今は初案件を受けてから丸2年経ったのでようやくフリーランスエージェントに登録できるようになったのですが、今まででは考えられないような高単価でのスカウトも頂けるようになってます。(そもそも今までが月一桁万円の稼ぎだからね、そこまで高いってわけではないですよ)

ちょっと文章が冗長なのでまとめましょう。

未経験者のフリーランスロードマップ
  1. まずはクラウドソーシングサイトで金額度外視でひたすら実績を積む
  2. 実績を積み続ければいつの間にか、本来の仕事以外の案件も回してもらえるようになる。
  3. そうするとポートフォリオとして発表できるくらいの実績が出来てくる
  4. 2年間実績を積み続けるとフリーランスエージェントサイトに登録できるので(サイトにより実績経験の差はある)、そこでスカウトをもらって準委任の仕事を経験する。

まだまだロードマップは続くと思いますが、一応ここが未経験から仕事を成立させるための一つ目のゴールかと思っています。

クラウドソーシングサイトで生きていくために必要なマインド

それでは最後にクラウドソーシングサイトというギャング街みたいな所で←言い過ぎ、逞しく生きていくために必要なマインドを個人の主観でお伝えします。極論気合と根性なんですが、それでは身も蓋もないのでもう少し解像度を上げていきます。

本当の依頼主を見誤らない

クラウドソーシングサイトでエンドクライアントから直接発注がかかるのは稀で、制作会社の孫請けという立ち位置で我々は仕事をいただきます。つまり我々ワーカーにとって本当のお客様は納品物を使うエンドクライアントではなく、その中間に入る制作会社なのです。

勿論私自身もコーディングは遅いし、ミスばっかりだし、依頼主に迷惑かけてばかりなのですが、正直言って依頼主であるディレクターも酷いもんです。全くコードを書いたことがないディレクターなんてざらにいますよ。
そんな素人×素人コンビなので、炎上もしばしば起きるのです。でも依頼主がスキル度外視で信用に足る相手なのであれば、どんなにエンドクライアントが怒っていても最後の最後まで味方であり続けましょう。※あくまで信用できる依頼主ならですよ。

結局納品失敗に終わったとしても、何割か報酬をもらえる事もありますし、何よりまた次の案件をもらえます。繰り返し言いますが我々のお客様は納品物を使う人ではありません。中間に入っている制作会社でありディレクターです。そこを見誤らないで下さい。

仕事はトラブルが起きてからが本番

これは、きっちりしたWEB制作会社で働いてきた人には到底理解できない概念みたいです。クラウドソーシングサイトでは、むしろ実績豊富な人のほうがあまりの無法ぶりに音信不通になったりします。

でも実際この界隈で何事もなく納品できる事なんて殆どありません。UXの問題とか、保守運用の問題とかその他色々で大体揉めます。自分の責任の範疇なら当然やりきるのですが、正直半分以上は自分ではどうにもならない工程のトラブルが舞い降りてきます。
これらトラブルに一々「俺は関係ないのに」みたいな事を言ってたら、まずこの世界ではやっていけません。そういう事も受け入れて初めてこのギャングの街で、ギャング仲間とハイタッチができるのです(言い方w)。

「トラブルは必ず起きる」と自分に言い聞かせて仕事していきましょう。

クラウドソーシングサイトに挑戦する一番のメリット

いかがでしたでしょうか。ちょっと熱が入りすぎて文章が長くなってしまいましたが、実体験からのリアルな現実なので、もし未経験からフリーランスを目指してる方がいたら参考にして下さい。

正直「毎日自宅で好きな時間に好きな仕事を」みたいな世界とは程遠いかもしれません。でも会社員と決定的に違うのは積み上げたスキルは誰にも奪われない。これがクラウドソーシングサイトに挑む最大のメリットかと思います。
会社員(特に管理職)って大変ですよ。社内政治や忖度、自己保身、人の陰口…出世と実力はほぼ関係ありません笑。

自分が学んだことがそのまま仕事に繋がるって、実はとんでもなく幸せなことなのです。特に歳を取れば取るほど。
それが52歳にもなって叶えられるなら、そりゃあなんだってしますよ。