【SEO・LLMO|2025年6月-7月】良いコンテンツ作りこそ一番の上位検索対策

※本記事は2024年9月に書いた「【SEO|2024年8月】良いコンテンツ作りこそ一番の上位検索対策」という記事を、2025年6月のGoogleコアアップデートに伴い、大幅に加筆及び不要な文の削除や修正をした上で再アップした記事です。

既にSEO界隈では有名になっている2025年6月のGoogleコアアップデートについてですが、結論としては良いコンテンツ(記事や情報をまとめたサイト)を出し続けるに尽きるという事になりそうです。従って今回の記事は

  • SEOとLLMO,コアアップデートの意味
  • 2025年6月に行われたコアアップデートの傾向
  • Google社員のインタビュー記事から鑑みる今回のコアアップデートの方向

みたいなお話をしていきたいと思います。

SEOとLLMOの違いは?コアアップデートって何?

そもそもSEOやLLMOやGoogleコアアップデート自体、普通は聞いたことがない人が多いはずなのです。まずはそこから説明していきたいと思います。

SEOとは?

冒頭で少し触れましたが「検索エンジンでウェブサイトを上位表示させるための施策」の事をSEOといいます。厳密には左記の太字部分はSEO対策と呼ばれるもので、SEOとは「検索エンジン最適化」という意味らしいですが、正直ややこしいので太字の意味で覚えて頂ければ問題ないです。

食事に行くとき、Amazonでなにか買い物をしたいとき、近くの病院を調べたいとき…あらゆるニーズが発生したときに皆さんはGoogle検索を使うのではないでしょうか?
あそこに載る順位を一つでも上げようと多くのサービス業や医療・士業・ECサイトなどなど、あらゆる企業が血尿が出る思いで奮闘しているのが、今のインターネット社会なのです。

実際検索順位が1位のコンテンツと2位のコンテンツでは順位が1つ変わるだけでクリック率が2倍弱変わります。検索順位10位と1位ではなんと10倍以上。一応言っておきますが、10位でも人気の検索ワードだったら普通にものすごいことですからね。

・・というのが今までの検索の常識でした。でもこの一年で情報収集の方法は大きく変わっています。SEOからLLMOへと大きな変革の波が来ているのです。

LLMOとは?

「LLMO」は、LLM(大規模言語モデル)をより効果的に動作させるための最適化手法・技術全般を指します。表にすると以下のような意味です

項目内容
略称LLMO = LLM Optimization(LLM向け最適化)
意味大規模言語モデルの精度・速度・コスト・安定性などを最適化する全体技術
利用場面AIアプリ開発、社内チャットボット、検索付きAIアシスタントなど
目的より「的確で、早く、安く、安全」なAI運用の実現

要は最近の検索エンジンに出てくる一番上のAI による概要という部分です。この文章内の参照先リンクとして掲載してもらうための様々な施策をLLMOというのですね

コアアップデートの意味

そんな順位一つで店の命運が変わってしまうくらい重要なLLMOやSEOですが、その順位を決めるルールをグーグルでは年に4回前後アップデートしてるのです。それをGoogleコアアップデートと呼んでいます。Googleの検索エンジンシェア率は世界で80%と言われているので、コアアップデートと言ったら一般的にはGoogleコアアップデートになりますね。
そのコアアップデートが2025年6月に行われたわけです。

2025年コアアップデートの傾向

このニュースに関しては、色々な見解があるので取り敢えず「私が調べた限りでは」という主観であることはご了承下さい。

まず世間で言われているのは

  1. 小規模サイトの評価が上がり始めている
  2. Helpful Content Updateからの部分回復

この2点が多いようです。一つずつ検証してみましょう

まずは1番の検証です。当サイトでもブログ記事やサイトの固定ページを作った際には、狙った検索ワードがありますので、そのワードの順位を日々追っています。どうなったかというと正直びっくりするぐらい上がりました。
去年

**ただ、当サイトの一番のビッグワード(検索数の多いワード)である「ウェブスタジオ」がとうとう2ページ目まで下がってしまった…。一時期検索ワード1位を獲ったんだけどなあ(遠い目)。**

という悲しいコメントを書いたのですが、現時点で「ウェブスタジオ」で検索して頂くと、確実に3位以内には入ってると思います。あくまで現時点ですよ💦
他にも(https://reborn-webstudio.com/2024/12/05/pixel-perfect/)という、つい先日まで検索順位1万位くらいの笑、箸にも棒にもかからない記事があったのですが、このアップデートでいきなりTOP10入りするようになりました。

2番の「Helpful Content Updateからの部分回復」ついてですが、これは2023年9月に検索結果に表示されるコンテンツがユーザーにとって本当に役立つかどうかを評価し、質の低いコンテンツを排除することを目的とした大規模アップデートのことです。ここで大きく検索順位を下げたまとめサイトは数知れずあったといいますが、これらのサイトの何割かが順位を回復しているらしいのです。

つまり今回のアップデートでは、一度は低品質と判断されたコンテンツでも、ユーザーに有益であれば再評価され浮上するケースがあるということで、コンテンツ制作者にとって希望の持てる傾向と言えます。

2024年8月のコアアップデートの公式発表に近い記事を紹介します

この章は去年書いた部分をそのまま引用します。結局Googleの目指す場所というか目的は、全てこのコメントに集約されいるみたいなので、何回コアアップデートをしてもこの指針は変わらないでしょう

出典:SEARCH ENGINE ROUND TABLE

Interview Of Google's Search Liaison, Danny Sullivan, On The August Core Update

This week I interviewed Danny Sullivan, Google’s Search Liaison, with the goal of better understanding where Google Search quality is at right now, where it is…

読む時は右クリック→「日本語に翻訳」で読んでくださいね。この記事はGoogle現役社員の検索担当者へのインタビュー記事です。ほぼ公式発表と言っても差し支えないと思います。
この記事の和訳を一部引用してみましょう。

「さらに評価し、さらにテストし、さまざまなことを調べて、それらをどう改善するかを考える」と彼は私に語った。しかし、その 1 つは、優れた「小規模な独立系サイト」でどのように改善するかを検討することだ。実際、彼は「そこで役立つと思われるいくつかの変更を行った」と述べた。

この文章は:https://www.seroundtable.com/interview-google-august-core-update-38024.html から引用しました。

「彼」というのはGoogle社員の事ですね。更にこのようにも述べております。

「本当に良いコンテンツを作っているのに、この前回のアップデートで十分に評価されなかったと感じている人は、もうだめだと思ってはいけません。なぜなら、私たちの目標は、良いコンテンツを作っているなら、成功してもらいたいからです。そして、私たちが十分に評価できていないのであれば、それがこの前回のアップデートで改善されることを期待している点の一部です」と彼は私に語りました。「私たちは、今後のアップデートでもその道を歩んでいきたいと考えています」と彼は言いました。

この文章は:https://www.seroundtable.com/interview-google-august-core-update-38024.html から引用しました。

つまりまだ結果には反映されておらずとも、

  • 良質なコンテンツに報いるアルゴリズムにしたい
  • 優れた小規模な独立系サイトを今回の改善の検討の一つとした

と公式発表したという事ですね。

結論としては「小規模サイトというよりは大小の規模関係なく優良なコンテンツに報いるアルゴリズムにしたい。しかしそれは改善の途中である」というのが、数多くのサイトで言われてきた2024年8月コアアップデートの本質ではないでしょうか。

最後に

という訳で現状がどうであれ、やはりサイトの本質である「良いコンテンツが評価される」という流れに今後加速していくのは、間違いなさそうです。

SEOやLLMOに限らずホームページやブログの本質いうのは、例えゴミのような商品だったとしても手間と時間をかけてダイヤモンドに磨き上げていく、その進化を世界中の人たちに伝えていく作業ではないかと、個人的には思っています。

一昔前に流行った、似たりよったりの記事を一日100記事以上アップロードして検索順位を上げたり、自分と全然関係ない人物を誹謗中傷してインプレッション(再生数)を増やすような「ゴミをダイヤモンドに見せることがホームページやブログの本質」だとしたら、そんなものは人類のためにも無くなってしまったほうがいいです。

そういう手法が通用しなくなってきているという事は、Googleというか世の中は確実に正しい方向に向かっているのだろうと私は信じています。なので仮に今回のアップデートで一時的に評価が落ちてしまったサイトオーナーの皆様も、目先の順位に一喜一憂せず、粛々と良いサイトづくりを目指していきましょう!